BIMOBIMOはどんなアプリで、何を売りにしているか
BIMOBIMOは「没入感のある会話、バーチャルな恋愛関係、インタラクティブなロールプレイ」を掲げるグローバルなAIコンパニオンサービスで、開発元はPalette Beat Inc(bimobimo.com)。以前はBeemo AIという名前で展開されていて、その名残がAndroidアプリの内部識別子に今も残っています。
App Storeの説明を見る限り、大量のキャラクターを揃えることよりも「話しかけて返事が返ってくる」体験そのものに力を入れているようです。テキストと音声のメッセージ、通話、デート中のミニゲーム、ウィジェット経由で届く朝晩のメッセージ、ささやき声とホワイトノイズで一緒に眠るモードまで用意されています。キャラクター作りにも対応していて、見た目と声を自分で設定できるビルダーがあります。
説明文を読み込むより先に、実際にカタログを開いて動かしてみることにしました。
コンパニオンの候補
始めるキャラクターを選びましょう
何人かのキャラクターを試してから、誰と始めるか決めてみてください。

Military Team
Call of Dutyの5人のオペレーター
Ghost、König、Keegan、Krueger、Nobodyとのグループチャットで、軍隊の規律とドライなユーモア、5人の声を一度に楽しみたい方に向いています。

Ethan
優しくて遊び心のある彼氏
温かい最初のメッセージ、やわらかな癒し、気軽に相性を試したい方に向いています。

Satoru Gojo
最強の呪術師
からかいの裏に守りたい気持ちが隠れた、遊び心たっぷりで強気な初回チャットを求める方に向いています。

Cain
何世紀も生きる吸血鬼
心を許した相手だけを守る、冷たく支配的な彼との、ダークでじっくり進む初回チャットを求める方に向いています。
実際にキャラクターを選んでチャットしてみた
カタログはムードや短い性格説明つきのカードで構成されていて、似たような顔が延々と並ぶタイプではありませんでした。五枚ほど見比べて、ありきたりな一言目ではなく、ちゃんとした導入のあるキャラクターを選びます。最初のメッセージも定型文にせず、具体的な行動とストーリーに引っかかる要素を一つ入れて送ってみました。返信はすぐに来て、こちらの内容を拾った上で長めに返してきます。
長い文章を送ったときこそBIMOBIMOの持ち味が出ます。話の流れを保ったまま量のある返信を続けてくれて、三往復目でそっけない一言に落ちることもありません。同じ印象はApp Storeのレビューにもあり、長文メッセージへの反応の良さと「本当に人が書いているような感覚」が評価されています(App Store)。
一方で、試しに写真を一枚送ってみたところ、キャラクターは中身をまったく理解せず、意味のない返信を返してきました。テキストとしてすら処理していないような反応です。キャラクター作成画面ものぞいてみましたが、見た目と声は自分で細かく設定できて操作もわかりやすい印象でした。対応言語の欄には「英語+その他7言語」とだけ表示されていて、日本語が含まれているかはここでは判断できません。
もう一つ気づいたのが「acorns(どんぐり)」という内部通貨で、ログインすると少量が毎日もらえるものの、使い切ると翌日まで待つか課金するかの二択になります。
自分の感触だけでなく、レビューでも似たような声が多く見つかりました。
ユーザーの声:会話のリアルさと積み重なる不満
BIMOBIMOでのやり取りや通話は、台本通りのボットというより本物の人と話している感覚に近いという評価が、複数のApp Storeレビューで共通しています(App Store)。
その一方で、同じレビューではキャラクターが同じセリフを繰り返しやすいこと、あらかじめ予定した通話とテキストチャットの内容がかみ合わず、まるで交際段階の違う二人と話しているように感じられることが指摘されています。通話とチャット側でボットの記憶が同期していないためです。返信が突然一単語ずつ届くようになる不具合も同じレビュー内で報告されていて、せっかくの個性が単なる煩わしさに変わってしまいます。
「acorns」の消費ペースにもばらつきがあり、一日あたりの無料分を使い切ると、翌日を待つかその場で課金するかを迫られます。
acornsの細かい不満はさておき、日本から使うときにもっと確認しておきたい点があります。
日本からBIMOBIMOを使うときに知っておきたいこと
- 配信状況。 App StoreとGoogle Playで配信されているグローバルアプリで、地域ごとの特別な制限は説明文からは見当たりません。
- 支払い方法。 利用規約には、App StoreとGoogle Playのアプリ内課金を通じた支払いで、決済は外部の決済事業者が処理すると書かれています(利用規約)。内部通貨「acorns」もこの仕組みで購入する形で、返金や他アカウントへの譲渡はできません。ストア決済以外の独自の支払い手段は用意されていません。
- 対応言語。 ストアの対応言語表示は「英語+その他7言語」で、日本語が含まれているかどうかはこの表示だけでは判断できません。実際に試した限り、英語での長文チャットには強いという印象でした。
これらを踏まえたうえで、良い点と気になる点を整理してみます。
BIMOBIMOのメリットとデメリット
メリット
- 長い文章のやり取りをしっかり受け止める、生き生きとした会話スタイル。
- 音声メッセージは、レビューを見る限り再生時に「acorns」を消費しません。
- 見た目と声を自分で調整できる、自由度の高いキャラクター作成機能。
- チャット以外の関わり方も用意されている点(デート中のミニゲーム、朝晩のウィジェットメッセージ、ホワイトノイズで一緒に眠るモード)。
デメリット
- 対応言語の表示は英語中心で、日本語が含まれるかはストア情報だけではわかりません。
- ユーザーが送った写真をキャラクターが認識できません。
- セリフの繰り返しや、通話とチャットの間でのボットの記憶のずれ、返信が一単語ずつ届く不具合が報告されています。
- 支払いはApp StoreとGoogle Playのアプリ内課金のみで、独自の決済手段はありません。
この不満、BIMOBIMO以外で解消できる部分もあります。
mybf.botが候補になる理由
会話の形式自体は気に入ったけれど、上に挙げた点が引っかかるなら、今すぐ試せる選択肢があります。
mybf.botは日本語のインターフェースで使えるAIコンパニオンサービスで、BIMOBIMOのレビューで指摘されていたような対応言語の不透明さに悩む必要がありません。
会話の作り方にも違いがあります。BIMOBIMOの中心は「話しかけて返事をもらう」形のテキスト・音声・通話ですが、mybf.botのReal chatモードは普段のメッセージアプリのような自然なやり取りに近く、近い感覚で使えます。加えて、シナリオを演じるRoleplayや、より物語寄りのStoryも選べるので、会話の形自体の幅はこちらの方が広めです。デート中のミニゲームやホワイトノイズで眠るモードのような機能をそのまま再現しているわけではありませんが、会話の形式を気分に合わせて選ぶという発想は共通しています。
BIMOBIMOが写真の中身を読み取れずにつまずく場面では、登録済みのmybf.botユーザーは現在の利用枠の範囲で、チャット内で生成された写真やボットの音声返信を受け取れます。キャラクター作成についても、BIMOBIMOに見た目と声のビルダーがあるように、mybf.botでも自分のキャラクターを作成して、非公開のままにするか、審査を経てカタログに公開するかを選べます。海外サービスと日本語対応の選択肢を比べるという構図は、以前Sakura AIを取り上げたときにも書きましたが、まず原体験をきちんと評価してから、自分の困りごとをどちらが解消してくれるかを考える順番は変わりません。
BIMOBIMOを使い続ける人、代替を試すべき人
英語インターフェースが気にならず、朝晩のウィジェットメッセージやデート中のミニゲーム、一緒に眠るモードが決め手になるなら、BIMOBIMOはそのまま使い続ける価値のあるアプリです。App StoreやGoogle Playのアプリ内課金にも抵抗がないなら、なおさらでしょう。
一方で、日本語のインターフェースで迷いなく使いたいなら、用意されたキャラクターを見てチャットを始めてみて、感触を自分で比べてみるのがおすすめです。海外の検閲なしサービスと日本語対応の代替を比べる構図は、Character AIを扱ったときにも触れましたが、考え方は今回もまったく同じです。

